清水花園の宝光院跡(ほうこういんあと)の隣地、北原へ向かう道路の傍(かたわ)らにある。この神社には次のような伝説がある。 西の下の川で、一つ粟の穂が渦をまき、上流の方に流れ、上流とか下流とかでお坊さんと住民との争いがあり、坊さんは頭を打ち死んだ。そこに集まって見ていた人たちが若宮を祀(まつ)った。 現在、「若宮講(わかみやこう)」として小栗栖(こぐるす)二人、花園(はなぞの)九人、桜(さくら)元(もと)十二人が交代で毎年十二月八日に祭をおこなっている。