昔々、桜元の鳴(なき)野原(のはる)へ行く苦労坂で、牛がけがをした。サルが桶(おけ)に水を汲んできて、牛に飲ませると元気を取り戻し、立ち上がることが出来た。このサルの優しい善行(ぜんこう)をたたえ、桜元の山下家の氏神(うじがみ)として祀(まつ)られている。